SweetJAMについて

 

 


03.04.20(12.08.19一部修正)

歴 史

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歴 史

SweetJAMはApple純正の日本語システムである漢字Talkができる前から独自の日本語環境を提供してきたソフトウェアです。A & A(株)の大河内勝司氏により開発され、同社より販売がされてきました。1985年に「Mac日本語OS」という名前でMacintosh/128KB用に発売されました。一方漢字Talkは1986年に最初のバージョンが出ています。SweetJAMは英語システムにインストールすることで、英語システム上や英語版アプリケーション上で日本語が入力できるという画期的なソフトウェアでもありました。

実際にはこんな感じです

その後、Mac日本語OSという名前が紛らわしいということもあり1986年にJAM(Japanese Attachiment for Macintosh)となり、翌年Sweet JAMという名称となりました。(SweetJAMはJAMの新バージョンの愛称であったものが商品名となったらしいです。以下の文を参照のこと)

「Mac日本語OS」はMac Plusから登場した漢字Talkに合わせてコード体系をシフトJISにし、名前も本家「漢字Talk」に遠慮して、「JAM」と控えめなものになった。以降いろいろなアプリケーションに対応するため、非常識と言われるほどのレベルアップ後、現在のように「SweetJAM」と呼ばれるようになったのである。ちなみにこの呼び名はより使いやすくなった「more sweet JAM」という意味の愛称がひとり歩きしてしまったものである。(MAC LIFE誌/No.9/1989年の記事 TestRoom「P函で日本語化できるソフト群」大河内勝司より引用)

「JAM函」(INIT)をシステムフォルダにインストールするだけで良くなったのはSweetJAM ver.3からで、それまではシステムファイルにユーザが修正を加える作業「JAM化」が必要だったようです。

SweetJAM ver.3の広告(MAC LIFE誌 1987年 No.2)

漢字Talkはローカライズ作業のためどうしても英語版よりも遅れたものとなり、89年に発売されたSweetJAM ver.4.0の頃「英語版ではMultiFinderが使えるのに漢字Talkでは使えない」という不満を持つユーザーにも広く受け入れられユーザーが増えたようです。

漢字Talkのバージョンが上がり日本語環境が次第に充実する中、漢字Talk上ではどうしてもうまく動作しない英語版アプリケーションで日本語を扱いたいユーザーにも愛用されていました。(例えば今では日本語版のあるMS Wordも英語版しかない頃がありました。)SweetJAMは「いいものは使おう、ないものは創ろう。」という同社の精神がよく現れている製品でもありました。

日本語版の発売が遅れていたSystem7で日本語をいち早く使いたい人たちにも使われていました。また、以前は国内価格よりも安くでMacを並行輸入したMacユーザーが高価な漢字Talkの代わりに使ったりもしていました。(アップルジャパンが並行輸入ユーザーへは漢字Talkを高価に売るようなやり方をしていた頃があったのです。)漢字Talkよりも軽量型のシステムとなるところも魅力の1つでした。OSAKAフォントによる画面表示よりもJAMシカゴによる画面表示の方が本来のFinderの雰囲気に近いということで好まれていた面もあります。

System6.0.7+SweetJAM7.0の画面

漢字Talk6.0.7.1の画面

その後、1995年7月にver.7.5がフリーウェア化され、同社ホームページからダウンロードできるようになっています。

下の写真はSweetJAM7.0のパッケージ、FD、マニュアル。


SweetJAMのダウンロードについて

バージョン7.5(最終版)

開発元の A & Aホームページ へ。(2012年現在は見当たらないようです)

バージョン4.5.7 

JAM!.Loves Old Mac へ。(使い方の解説もあります。)

これまでここからリンクしていた上記のページが閉鎖されていたようです。同名のホームページで、旧版のページが残っていましたので現在はそちらにリンクしています。(2012年現在は存在しないようです)

バージョン7.0

今回A & A(株)と作者である大河内勝司氏のご厚意によりこのホームページ上からダウンロードできるようになりました。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。

利用上の注意点

以上の注意点を了解の上SweetJAM7.0をダウンロードしてください。

→SweetJAM7.0ダウンロード(1/2) (2/2)

SweetJAM7.0は5MBほどあります。解凍後「Disk Copy」などのユーティリティでフロッピーディスクに復元あるいはディスクイメージをマウントするなどしてインストールしてください。インストールは最初のディスクにあるインストーラをダブルクリックするだけです。SweetJAM7.0の使用法については「SweetJAMの手引き」にあります。

○「SweetJAMの手引き」はフリーウェアです。

 注 意

System6.0.7または6.0.8上でTrueTypeを使うためにはAppleComputerのTrueType INITが必要です。ダウンロードしたSweetJAM7.0にはTrueType INITは含まれていませんので、こちらで別途入手してください。また、古い英語版システムなどはこちらから入手できます。