Macintosh Repair

 

ここでは、これまで私が修理してきたMacについてその症状と修理の顛末についてまとめてあります。参考になれば幸いです。また、ここに書かれていることでお手持ちのMacに障害が現れたり故障がひどくなったりしても責任は取りません。あくまで自己責任でお願いします。また、Old Macを使う際に役に立つ(かもしれない)ソフトウェアについても少しではありますがまとめてあります。

(2006.8.19)

注意 2012年現在現存しないページもあります。過去の資料としてこのページを残しています。その点を御了解の上御覧ください。

(2012.8.19)


Contents

修理・改造編

PowerBook100(バッテリからの起動ができない)

PowerBook100(液晶部のコントラストが異常)

ClassicII(音が出ない)

PowerBook150(時計が狂う)

PowerBook150(ADBが欲しい)

ClassicIIでEthernetを

PowerBook160(起動しない)

 

ソフトウェア編

TurboWriter

Old Macに合うワープロソフト。確認した範囲ではKT6.0.7からMacOS8.6まで動作。TransPac社のftpサイトから入手可能。公開を機に日本語版マニュアルをこのページの作者が(開発元とは無関係に)作成。今では本家のTransPac社のftpサイトにワープロ本体と一緒に置かれている。マニュアルに文書見本が添付されているので、参考にしてもらえるとうれしい。縦書き、TurboWriterを持っていない人でも開くことができるビューワー内蔵の文書の作成という機能もある。

SweetJAM

英語版システムソフウェア上で日本語入力を可能にしてしまうソフト。英語版のシステムにこれをインストールすると英語版のワープロなどのアプリケーションソフトでも日本語の利用が可能になる。


PowerBook100

症 状

 

検 査

 

修理の方針

 

手 順

  1. もとのヒューズ(┌━┐)の足の部分(┌ ┐)はソケットに差し込むためには都合がいいので残すこととする。
  2. その足にリード線をハンダ付けして、ガラス管ヒューズを取り付け
  3. ガラス管ヒューズは熱収縮チューブで覆って絶縁する。
  4. ヒューズは適当なあいているスペースに収納する。(モデムスロットとバッテリの収納部あたりにすき間があったのでそこに押し込みました。)

この手順で作業をし組み立て直すと無事バッテリのみからの起動もでき事無き?を得ました。

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PowerBook100

症 状

検 査

修理の方針

手 順

  1. 表面実装型の電解コンデンサでなくても構わないので、同等品を購入する。(もともとのコンデンサの表示を確かめれば分かる。耐圧はもともとのものよりも数値が大きいものでも構わない。)
  2. 液漏れをおこしているコンデンサにいったんハンダを盛り、再度溶かして慎重にはがす。(このとき極性をメモしておくこと。マイナス側に印がついている。)
  3. コンデンサの上の部分をペンチやニッパで壊して、プラスチックの土台だけにして作業しても良いと思う。基板上のパターンをはがさないように注意。
  4. 新しい電解コンデンサをハンダ付けする。(極性に注意すること。また、うまく収まるように足を切ったり曲げたりする必要がある。)

 

液晶部のコンデンサが劣化しても同様の症状が出ることがあるようです。原因を絞り込んでから作業をしてください。液晶部のコンデンサは液晶パネルを分解しないと出てきません。手ごわいです。

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ClassicII

症 状

検 査

修理の方針

手 順

  1. もともとのスピーカーにつながっているコードを、スピーカーの端子から外す。
  2. コードにイアホンジャック(メス)をつなぐ。(写真1はスピーカーからコードを外してイアホンジャック(メス)につながるコードを取り付けたもの)
  3. 小さいスピーカーにコードとイアホンジャック(オス)を取り付けたものを用意する。
  4. 本体左前部のシャーシにドリルで穴を開け、内側にねじ止めする。(写真2,3)
  5. イアホンジャックどうしをつなぐ。(写真4)

写真1

写真2

写真3

写真4

アナログボードを本体から取り出すことも考えて、イアホンジャックを用いて接続するようにしたが、別に用いなくて直接つないでも直ることは直る。スピーカーは100円ショップで「耳元用スピーカー」として売られているものを用いた。

 

音が出ないClassicIIはロジックボード上の電解コンデンサが劣化していることが原因のこともある。以前、ClaIIのロジックボード上の電解コンデンサのどれが劣化しているか見当がつかず、全部取り換えたことがある(爆)。その結果音は出るようになったが、シリアルポートがおかしくなってしまった。電解コンデンサ交換で直ってしまい、他に不都合もないという方もいるようなので、方針は間違っていなかったとは思うのだが、交換の最中にどこかを壊してしまったのだと思う。この場合、音が出なくなるまでにClaIIから「ぴゅぅ〜〜〜」という音が出てきたりするので、そういう音に気づいたら早めに電解コンデンサを交換してあげたほうがいろいろなところに悪影響を与えないで済むのではないかと思う。電解コンデンサは容量さえあっていれば耐圧は同じものか、それ以上のものを使っても良い。普通に2本の足が出ているもので一向に構わない。

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PowerBook150(時計が狂う)

症 状

検 査

修理の方針

手 順

  1. 元の電池ははんだごてを当て、取り除く。(どちらが+で、どちらが−かちゃんと記録しておいたほうが良い。)
  2. 単4型電池ボックスを(2個を横に並べて直列につないだ状態にできるもの)リード線で先程の電池の端子につなぐ。ハンダ付けもしておく。
  3. 電池ボックスにはNi-MHの単4型電池を入れておく。
  4. 電池ボックスは筐体内の空きスペース(フィルムケーブル下辺りにある)に両面テープで貼り付けておく。

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PowerBook150(ADBが欲しい)

PB150にはADBポートがありません。動作速度やHDがSCSIではなくIDEである点、最大搭載メモリが他の1**シリーズPowerBookよりは大きい点を考えると使い方さえ考えれば今でも実用的です。(現に仕事場ではこれを使っています。)ただ、ADBがないために「マウスがつなげない唯一のMac」といわれたりもしています。ADBがあればマウス、テンキー、SCSI-Ether netアダプタの電源...と更に実用的になり延命(?)も図れようかというものです。

書籍などにもPB150へのADBポート増設が紹介されていますが、いくつか見て検討した結果下記のページの方法が良いと思い試してみたところ無事成功しましたのでその報告を写真で行います。左はテンキーをつないだ状態、右は増設したADBポートの写真です。

ADBがなくても十分使える1台だとは思いますが、更に使えるようになったとともに愛着も深まりました。穴はまず、ドリルで開けちょうど良い大きさになるまで、電動ドリル用のやすりで削っていきました。作業自体は1時間強で終了しました。

詳細はこちらをご覧ください→66-330MHz! (S.D's Mac Site)

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ClassicIIでEthernetを

MacintoshはLocalTalkで簡単にネットワークが組めるのが売りでしたが、最近のMacにはシリアル(プリンタ/モデム)ポートがありません。そういう新型Macと旧型Macをつなぐにはいくつか手段はありますが、ClassicIIにEthernetボードを追加してみました。

使ったのはインタウェア製の「RefEther」で、作業自体はとても簡単に済みました。本体を開き、ボードを差し、線をつなぐという簡単なもので、ほほいのほいでした。 ところが、困難はその後に待ち受けていたのです。

取り付け後はこんな感じです

 

■苦悶から接続への道のり

  1. ドライバをインストールしたあと再起動し、設定のためコントロールパ ネルを開いたらフリーズ。
  2. 再起動後は起動中に爆弾。
  3. 結局6.0.7.1をインストールし直す。
  4. 再度ドライバをインストール。
  5. 異常がないことを確認して漢字TrueTypeをインストール。
  6. MacEnvyというコントロールパネルでハードウェアをチェックするとRefEther上のコプロが認識されていて、ラッキー。
  7. NetWorkコントロールパネルでEtherNetを選んでも「何かエラーが起きてうまくいってないよ」といわれ続け....。
  8. 6.0.7.1がだめなら7.1だ!ということで漢字Talk7.1に切換え、ドライバをインストール。
  9. でもやっぱりだめ。
  10. 説明書を読むと先にケーブルをつないでいるではないかいな!と気づいて...。
  11. PB100にSCSI-EtherNetアダプタを取り付けドライバを入れCla2とつないで、LocalTalkと同じように接続すると...。
  12. やっと思いでつながりました。Cla2をKT7.1(サーバー)PB100を6.0.7.1(クライアント)として使ってみました。

つながるとこんな感じ

■つないでの感想。

PB100自身が非力なのとSCSI経由で接続しているためか「おおおっ」と目を見張るような早さにはなりませんでした。体感的にはこれまでとあんまり変わりません。(笑)相手を選べば早いのかもしれません。 再インストールに備えて、システムを外付けHDにバックアップしておきました。これで、安心です。

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PowerBook160(起動しない)

症 状

原 因

内蔵バッテリが空になっているとこのような症状が現れるようです。

対 処

注 意

バッテリが劣化して充電できない状態の場合は「とりあえず立ち上げたい」の方法で使うか、バッテリを交換するしかないです。(バッテリの中身だけ詰め替える猛者がおられましたら挑戦する価値はあると思います。)

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リンク

Macxintosh関連

16Mhz!〜ClassicIIをはじめMacのことからバイクのことまで幅広く扱っています。このページの作者が気に入っているページです。

JAM!.Loves Old Mac〜「もう一つの日本語環境」として親しまれてきたSweetJAMについてのページです。SweetJAMの解説、ダウンロードと実用的な内容になっています。当ホームページではバージョン7.0を中心に扱っていますが、こちらはバージョン4.5.7が中心となっています。(これまでリンク先であったページが閉鎖されたため、同名の旧版のホームページにリンク先を変更しました。)

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